5年間  5

収入が少ないと生活が小さくなります。なるべく物を買わない、付き合いを控える、レジャー・外出を控える等々、亀が手足を引っ込めたように防御の体勢での生活を余儀なくされます。それでも掛かるものは掛かりますから、カツカツな生活でした。倹約癖が身に付いたのは、貧乏生活の中でのささやかなメリットかも知れません。

雇用崩壊によって多くの中高年男性が荒海に放り出されました。優秀な人はすぐ救助船に救われましたが、一般の人の中には溺れ死んだり鮫に食われたりして沈んでしまった人も少なくありません。多くの失業者が「望まない再就職先」で悲惨な経験をされたと思います。彼らに比べれば私はまだマシなほうだったかも知れません、板っ切れに掴まって漂流していた感じです。その板っ切れとは、一貫した職歴・現場での実務・技量といったところでしょうか。dqnの居るような職場は辛うじて避けられたのです。

某大手メーカーでの開発の仕事が終わり、再び無収入になりました。その頃になると「再就職」願望は消え、「請負での就労」を目指して仕事を探すことにしたのです。

つづく

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